スーツ専門店(洋服の青山、AOKI、コナカ、はるやま・・・etc)で実際に数年間アルバイトをしてみて感じたメリットやデメリットについて書いてみる。ノルマについては、会社やお店によって厳しかったり全然なかったりするので、気になるなら面接の時にしっかり聞いてみるべきだ。
僕の経験上、コナカだけは無駄に厳しかった。そういう社風のようだ。バイトにも普通に厳しいノルマ管理をさせてきたので、きつかった記憶がある。
ちなみに、洋服の青山やAOKIなどでのバイトは、あまりフリーター向けではない。なぜなら、続けていくのに社員販売というコストが結構かかるし、夏などの閑散期にはシフトを減らされることが習慣化しているから。
洋服の青山などのアルバイトの特徴
スーツ専門店は意外とアルバイトだらけ
意外かもしれないけど、スーツ専門店のスタッフは、半分以上がアルバイトやパートである。まず、これだけは言っておきたい。「スーツ専門店でのアルバイトでは、お金的にはあまりおいしいバイトではない」と。
※時給は会社と地域によってまちまち。そこまで高いわけでもない(むしろ安い)
スーツ専門店でのアルバイトでやること
洋服の青山でもAOKIでもコナカでも、やることは大体同じ。会社によって社風が違うので、居心地の良さや待遇面での差はある。で、スーツ屋のアルバイトでやることだが、だいたい以下の通りになる。
- スーツや礼服、ワイシャツなどの接客
- レジ打ち
- 商品の入荷・出荷処理
- 売り場作成や品出し
細かいものは他にもあるけど、大枠はこんな感じ。基本、接客とレジ打ち。その他の時間は、品出しとか、売り場づくりの手伝いとか。接客についてだけど、意外と覚えることは多い。スーツやワイシャツの採寸とか自分でするわけだし、商品説明やスーツや礼服のルールなんかも覚えなきゃいけないし。まあ、ゆっくりじっくり教えてくれる印象があるので、未経験者でも安心してできたけど(どの上司に当たるかで成長度合いにかなりの差は生まれる)。
バイトの売上ノルマについてもう少し
冒頭でも書いた「売上ノルマ」の部分だけど、やはりうるさい会社とそうでもない会社に分かれる。たとえノルマにうるさい会社でも、所詮アルバイトなんだし、給料への影響はほとんどないので、「頑張ります!」とテキトーに言っておけば大丈夫。それでやり過ごせる精神力と心の広さがあればだけど。
ノルマがきつい会社は、アルバイトやパートにも社員並みのノルマを課してくる。売れないと小言を言ってくる。それなのに、バイトやパートの時給は正社員よりも圧倒的に安い。僕の場合、それに納得できなかったので面倒になって辞めたこともある。
時給はどれくらいなのか?正直そんなに高くない
東京都心だと、1,100円~1,300円くらいでの募集が多かった。地方になると、最低時給クラスで募集をかけていることも多い。僕の見た感じだと、洋服の青山が一番給料は高かったような。まあ、求人サイトで比較してみるのが一番分かりやすいだろうが。
ちなみに、どの会社も「売上褒賞金」のような制度をだいたい設けているので、それなりに販売すれば給料が少しは増えるシステムになっている。所詮バイトなので、そこまでの金額は期待しない方がいいけど。
面接はスーツで行くべき?
僕の見てきた感じだと、男性はスーツでバイトの面接に来るのが圧倒的に多数だった。女性の場合は私服の人も結構いたし、それでも採用されていた。普通にスーツの人もいたけど。スーツのお店なんだし、無難に行くならスーツがいいかと。
スーツ専門店でアルバイトするメリット
接客スキルが身に付く
スーツの接客は、割としっかりしないといけないので、「何となく」では限界がある。お客さんにとっては、「正社員かアルバイトか」なんてどうでもいいことなので、しっかり接客しないといけない雰囲気。結果、接客スキルは向上する。はず。
暇な時期は暇
夏は暇。ものすごく暇。のんびりしながら時給を貰える時期もあるので、楽な時は楽。しかしながら、忙しいときは休憩に入れないくらい忙しいことも。ちなみに、時給は会社やお店によってまちまち。当たり前だけど、大都市のお店の方が時給は高い。基本的に、交通費支給。所定の時間以上働く場合、社保に入れるのも基本。というか、当たり前なんだけど。
スーツやワイシャツなどが安く買える
社販で安く買える。これから就活を控える大学生なんかがアルバイトすると、そこは大きなメリットになるかも。まあ、安く買えるといっても、スーツ一着は普通に一万円以上はするし、ワイシャツやネクタイなども全部揃えると数万円は掛かる。売値よりは圧倒的に安く買えるけど、決して安い金額ではないのだ。
スーツ専門店でアルバイトするデメリット
閑散期(暇な時期)はシフトを減らされることも
暇で楽できるのはいいけれど、この業界の慣習なのか、そんな時期(主に真夏)はアルバイトのシフトを減らしたり、時間を減らしたりして対応している模様。僕の時も結構減らされた。フリーターとしては大きな打撃。結構給料が減るので、きつかった。おそらく、面接のときに説明される。
「大丈夫っしょ」と思わない方がいい。大幅に給料が減る。相談すればシフトを入れてくれることもあるけど、みんなが普通にシフト減っているのに、自分だけ減らさないってやりづらいんだよ、本当に。
スーツを買わないといけないのでコストが掛かる
女性はまだマシ。制服を貸してくれるから。男性の場合は最悪。スーツやらワイシャツやらシューズやら、自社製品を買わないといけない。いくら社販で安く買えるとは言え、全部そろえると数万円はする。しかも、「春物・冬物」で別々に揃えないといけないし、一着では劣化も激しくなるので、結構買わないとしんどい。
その辺を「割に合わない」と感じてしまうこともあるだろう。洋服のお店ってだいたいこうなのかもしれないけど、アルバイトにこれを強いるのはいささか酷な気もしてしまう。
この辺の理由から、洋服の青山やAOKI、コナカなどでのアルバイトはフリーターにはあまりおすすめではない。
余談:スーツ専門店の相関関係
青山やAOKIには、系列のお店というものがある。
- 洋服の青山 ⇒ スーツカンパニー
- AOKI ⇒ ORIHICA
- はるやま ⇒ パーフェクトスーツファクトリー
- コナカ ⇒ スーツセレクト
こんな感じ。右側のお店の方が若者向けらしい。ご参考までに。